2008年09月16日

仕事と子ども 〜其の四〜

 結婚前のようにしっかりと働きたいわけじゃない。けど扶養家族にはなりたくない。そう思った私は、派遣社員になってみることにした。事務職未経験、パソコン(ワード・エクセル)使った仕事したことありません、といった状態でどんな仕事が出来るのかしら、と最初は不安に思ったが、未経験者OKという派遣先が見つかって、新年早々すぐに働けることになった。

 どうも、年末に社員だった人が「もう辞めます」と書置きを残して来なくなってしまったらしい。ここの企業もまた、家族と数名の従業員で経営しているような小さな会社だったから、独特の社風に馴染めなかったのかもな…。その後、無事正社員も決まったので、契約満了に伴い私は別の派遣先を探すことになった。

 で、次の派遣先を探して貰うも、今回は2週間ほど期間が空いた。既婚女性は未婚女性に比べると不利なようだ。残業させにくいし、子どもが出来たらスグ辞めるからということなのだろう。実際面接の際に、「原則3ヵ月更新ですが、当社は長く働いてくれる人を募集してますので、最低1年は妊娠しないで下さい。」と言われた。


  10〜16時の仕事、週休3日の仕事、出産後は派遣社員として復帰、なんて話も聞いたことがあったから、派遣社員なら仕事と家事・育児の両立もしやすいのかな〜、と期待していたが、まだまだそういった企業は少ないのだな、と実感した。

 だから、この頃には新聞やニュースで政治家たちが「少子化」について論じていても、嘲笑混じりに「自明の理、でしょ?誰がこんな国にしたのかしら?だぁれが産んでやるもんか!少子化ニッポンざまぁー見ろ!」とすら思うようになっていた。

 今度の派遣先は採用部だったため、履歴書や職務経歴書を管理したりする機会も多く、仕事内容には不満は無かったが、その代わり単調で責任感も大して無く、遣り甲斐には乏しかった。

 このまま平凡な毎日を過ごしていくのかな、と思っていたが、この職場は繁忙期と閑散期の差が激しく、もしかしたら次の契約更新はないかも、という噂がまことしやかに流れた。「最低1年間は妊娠しないで欲しい」と言っておきながら、契約を切られるかもしれないのか…。契約が無くなったら、次を探せばいいんだろうけど、また面接をして初めからやり直すのか、と思ったらどっと脱力感が湧いてきた。

 そんな折、教員をしている叔母と電話で話す機会があった。「色々と悩む年齢だろうけど、非常勤講師でも目指してみたら?教員だったら、そこそこ遣り甲斐もあるし、週休3日だって可能よ。未経験者として採用されるには年齢的にもラストチャンスなんじゃないの?」と。

 私は「教員を目指すから」という理由をつけて、取り敢えず契約更新しない旨を伝えた。「振られる前に、こっちから振ってやるわ!」そんなつまらない意地があった。トリノオリンピックのあった頃の出来事だ。

 

 
posted by スマイリー at 15:35| Comment(2) | 子どもについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タイトルが一緒だったからブログが進んでいないのかと思った…

いつの間にか其の四まで進んでるなんて…

世の中の大半のオッサンは子供を育てながら働くと
「子供を理由にすぐ休む」
と言うし
産まないならそれで
「少子化なんだから」
と言う。

アホな世の中だなと思いますね。
Posted by RIRO at 2008年09月19日 09:48
◆RIRO さま◆
確かに子どもを病気に仕立て上げて休みの口実を得る働くママも存在するようなので、この辺はどっちもどっちなのかもしれませんね(>_<)

>アホな世の中
ほんと、その通り。そしてそんな世の中に子どもを産み落としてしまう勇気がなくて、現在に至るのでした(+_+)
Posted by スマイリー at 2008年09月19日 15:27
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