2009年05月19日

余ったノルバ

 今日は通院日だった。まずは放射線科へ。本当は先月末に治療終了後1年目の予約が入っていたんだけど、外科の診察日に合わせて今日にしてもらっちゃった。だって、去年と違って週休2日になったから、どうしても時間にも制限がかかってきちゃう。

 空いていたこともあってか、1年目検診で撮ったCTやら骨シンチの画像を見て説明して下さる。右の肋骨部分が黒く丸くなっていたから「ぶつけたりしました?」と聞かれたけど、心当たりはない。でも「転移の場合は、真ん丸ではなく楕円状になることが多いから、問題ないでしょう」とのこと。術側は左だけど…?と思ったけど、リンパ節転移ならともかく、骨転移だったらいきなり右に出る可能性もあるのかしらね?

 その後、むくみが出ていないかをチェックして、首筋を触診して、肌の状態を見てもらう。脇の部分とか、自分では焼けた跡が結構黒く残っているような気がしていたんだけど、この程度なら珍しくないらしい。「化粧水とかでケアした方がいいんでしょうか?」とも聞いてみたけど、別に対策がある訳でもなさそうだった。

 汗かいたりしたら、痒くなることも伝えたけれど、「1年以上経っているのに放射線の影響で痒くなることは考えられないので、恐らく傷が治ろうとしている影響でしょう」とのことだった。 最後に、副作用があるためノルバを休薬していることも伝えるが「え、そうなんですか?」と言われ、パソコンに入力しただけで終わった。かつてノルバと妊娠について聞いた時は「5年間ノルバを飲み終えてからの妊娠でも、年齢的に遅くはないと思います」と言われていたので、「副作用を我慢してでも、5年間飲んだ方がいいですよ!」と言われるかな〜、と思っていたのに拍子抜け。やっぱり副作用が大変で止める人もいるのかな。

 その後、採血。外科の予約時間までは2時間半以上あったから、気候も悪くないし、と一旦病院を出てトコトコと歩いて周囲を散策。途中でお昼を食べてから、再び病院に戻り、今度は外科の待合へ。

 今日はどうやら混んでいるようだ。いや、前回が異様に空いていただけか。本を読みながら待っていると、患者さん同士の会話が聞こえてくる。年齢はたぶん60歳以上かな?「非浸潤がんだったけど、放射線に通っていて、ホルモン剤5年と言われているの」とのこと。そっかー、明らかに若年性ではなさそうな方だけど、やっぱりホルモン剤は勧められたんだー、と聞き耳を立ててしまった。

 と、その会話の聞き手を見てみると、見たことあるような気が。入院中は同室ではなかったんだけど、リハビリのビデオを一緒に観た女性な気がする。私と同じ名前だったハズ、と思っていたら、その名前を呼ばれて診察室に入っていった。

 で、診察室から出てきたところを思い切って声を掛けてみたら…やっぱりそうだった。「あ、あの時の若奥様。感じが違うから、全然気付かなかったわ」と言われちゃった。そうだよね、私入院中はメガネだったし、化粧している時としてない時では、目元の印象が違うのよね。

 放射線治療後、肺炎になってしまい2週間ほど内科で入院していたそうだか、ようやく元気になったらしい。お互い「お大事に」と言って別れたけど「そうか、肺炎になってしまう場合も実際にあるのだな」と思い、のほほぉ〜んと病院に通っている自分に、ちょっと後ろめたさを感じてしまった。

 若年性乳がんで若くして亡くなった女性の映画なんかも大ヒット中みたいだし、ジロジロ見られたり、話し掛けられたりしたら面倒だよね、と心配したりしたけど、黙々と本を読んでいたせいか、そういった災難(?)に遭うこともなく、予約から1時間後には、無事呼ばれて診察室へ。
 
医「セカオピ先からの手紙、読みました。今は休薬中なんですよね?」
私「はい。授業参観が終わるまでは、と思っていたので。」
医「どうしますか?スマイリーさんが決めて下さい」
私(やっぱり私が決めるんだよねー、と思いつつ)
 「取り敢えず、授業参観は終わったのでまた再開という
  選択肢もあるのですが…。やっぱり、薬飲まないと体は
  明らかにラクで。気分の浮き沈みとか精神的なものは、
  気分転換を図っちゃえば何とかなるんですけど、ふらつき
  とか、体が言うことを聞かなくなるのは仕事にも差し障って
  大変です…。
  ノルバは対側の予防も兼ねて飲んでいたわけですが、既に
  石灰化があることが分かったら、やる気が失せてしまって。
  石灰化は、術前からありました?」
医「そうですね」
私「この石灰化、ホルモンレセプターがマイナスだったら、
  飲んでも意味無いんでしょうし…」
医「非浸潤がんの場合は、プラスであることが多いですが」
私(でも、例外のケースがあることも知っています…)
 「悪性だと確定してから、飲むのでは遅いのでしょうか?」
医「悪性だったら手術して、その後の病理の結果次第です」
私「どっちにしろ、石灰化があるわけだから、効いてるのかな、と
  思いながら飲むよりも、薬を中止して早く白黒ハッキリ
  させたい気持ちのが強いです」
医「カテゴリーは2なので、そんなに心配しなくてもいいと思いますが」
私「今度はいつマンモですか?」
医「1年ごと。つまり来年の3月でいいと思います」
私(そっかー。じゃ、このまま休薬して様子みようかな?)
医「わざわざセカオピにも行ったわけですし…」
私「結局、母は同席しなかったというオチがつくんですが」
医「え?」
 (元々、薬はいつまで飲むの?と気にしていたのは母だから)
私「母を連れていくのも、目的の1つだったので」
医「スマイリーさんの場合、確かにこれだけ色々出てくると…」
私「飲んでみた結果、メリットよりもデメリットの方が強く
  なってきた。だから止めます、ってことで良いでしょうか…」
医「そうですね。今後の妊娠の可能性についても含めて」
私(私の頭の中では、別問題なんだけどね)

 最後の一言を聞いて、思わず吹き出しそうになってしまった。もし私が将来妊娠なんてことになったら、メェメェよりも親よりも、主治医が喜ぶんじゃないかしら?と思ってしまって。いやいや、文字通り、親のように親身になって考えて下さる、良い主治医なのよね。

 ま、こんなカンジで本日の診察も終了。大事なことを決定した日の割には、何だかほわわぁ〜ん、と帰宅してしまった気もするけど、やっぱり今の私にとって一番大事なのは、この仕事を続けること。仕事に支障が出るノルバを続けるよりも、(右も悪性化しても)再手術することを選ぶかな?

 とか言って、いざ右も悪性だったら、勿論ショックは受けるんだろうけどさ〜。いや、再手術をするかもしれないからこそ、今のこの無治療期間を大事にしなくっちゃ、ね。
posted by スマイリー at 23:48| Comment(8) | 【6】その後の通院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
放射線がやけどみたいなもんだったら、ふつうの日焼けみたく、お肌ケアするものなのかしら?昔、焼いたがためのシミが気になる今日この頃です。

>大事なことを決定した日の割には、何だかほわわぁ〜ん、と帰宅してしまった気もするけど

もう気持ちは決まってたってことよね。また展開変わったら、そのときに考えるってのはどうですか?人生、先のことはわからんですよ〜。
Posted by whitebird at 2009年05月21日 08:34
◆whitebirdさま◆
>日焼けみたく、お肌ケア
そういう病院もあるようですが、私は特に何も言われませんでした。

>もう気持ちは決まってた
はい。ただ、外科の先生はともかく、放射線科の先生は「無治療」について反対するかな、と思っていたので拍子抜けしました。

今度はカテゴリー2の石灰化について、調べてみようかな、と思ってます。



Posted by スマイリー at 2009年05月21日 16:35
別に不安がらせたいわけではないけど、骨転移、いきなり術側と反対のとこに出たとしても、別に不思議はないような??
どこで形になるか、だけのことだと思うので・・・??
スマイリーさんの場合は大丈夫だと信じてるわよん。

放射線当てた肌は乾燥気味になるので、汗かくとかゆみが出るんじゃない?
私は皮膚科でもらってる保湿のローション塗ってるよ〜。
(放射線科の先生ももちろん了承済)

放射線科の先生としては、自分がメインの主治医ではないわけだから
スマイリーさんと外科の主治医が話し合って決めたことなら
特に問題と思うようなことでなければ異論ははさまないのかもね。
術後補助療法って結局、エビデンスを参考に、
本人の希望と折り合い付けて選んでいくしかないものだしね。
とにかく無治療を楽しむのがよいと思いまーす。
Posted by シロクマ at 2009年05月23日 11:33
◆シロクマ さま◆
>骨転移、いきなり術側と反対のとこに
>出たとしても、別に不思議はないような??
そうですよね。だっていきなり背骨とかもアリなんだから。何となくリンパ節転移と勘違いしてしたのでした。

>放射線科の先生としては、〜
>異論ははさまないのかもね。
はい。そんな感じでした。例えば「もうちょっと頑張って飲んでみては?」と励まして(?)もらえたなら、「んじゃ続けようか!」という結論もあった気はするのですが、そして悩んだとも思うのですが…。

“くよくよするけど大雑把”な私らしい、結論になった気がします…。
Posted by スマイリー at 2009年05月23日 17:09
今のスマイリーさんの一番やりたいことを
優先できる決断ができてよかったですね。

折り合いが悪くて転院してしまったけど、
元主治医も「副作用や病院に縛られる
よりも、充実した人生を送ることのほうが
大事。再発したらそのとき考えれば
いいこと。」と何度も何度も言ってました。

お医者さんってやっぱり出産可能な年代の
患者には妊娠の話をしますよねー。
どこへ行っても妊娠の話をされるので、
「そこまで言ってくれるなら
いっちょ産んどく?」と洗脳されかけました(^^;


Posted by 猫山 at 2009年05月23日 23:46
◆猫山 さま◆
「ボクの言う通りにノルバを飲んでいないから、再発したんだよ。もう手術してあげない」ってなことを言う主治医だとは思ってませんが…でも、初めに主治医から提案されたことと違う選択をするのは、勇気は要りましたねー。

>洗脳されかけ
あ、やっぱり猫山さんもそうでしたか(笑)主治医の年齢は40歳前後だと思われるので、親ほど年が離れているわけではないのですが「親のようだね」と思ったら、可笑しくなってきてしまって…^m^
Posted by スマイリー at 2009年05月24日 00:45
スマイリー様、はじめまして(^^)
『乳がん.com 』を運営している里見
と申します。
http://www.nyugan-g.com/

こちらのHPを参考HPとして紹介してもよいか確認したく
直接コメントさせていただきました。
乳がんを体験されている方やその関係者様の記事を掲載することで
同じ悩みを持つ人の助けになると考えております。

既に皆様のご好意よりブログをご紹介させてもらっていますので、
『闘病記』のページを是非ご覧くださいませ。
http://www.nyugan-g.com/blog/

御了解頂けるようでしたら
折り返し掲載方法をご連絡差し上げますので
何卒よろしくご検討をお願いいたします。

メールにてご返信頂ける場合は、お手数ですが下記アドレスまでお願いいたします。
mail☆nyugan-g.com(☆を@に変えてご利用ください)

里見
Posted by 乳がん.com at 2009年06月10日 08:32
◆里見 さま◆
ご丁寧にありがとうございます。早速拝見させて頂き、色々と考えました。結論から先に述べると、辞退させて頂こうかな、と。

>乳がんを体験されている方や
>その関係者様の記事を掲載することで
>同じ悩みを持つ人の助けになると
>考えております。
私も告知当時は、さまざまな方のブログを読み漁り、随分と助けられました。そういった意味では、私のブログがどなたかの励みになるなら、という気持ちはあります。

ただ…私の場合、超早期のため逆に参考にならないのでは?と思う気持ちもあります。というのも、私は告知時はステージTと言われてましたが、ステージ0の方のケースを知り「せめて私も浸潤してなかったならな…。いいな、いいな、羨ましいな」と感じてしまったのも、また事実なんです。

だから、結果的にはステージ0と判明した時「何かブログにわざわざ書くほどのものでもないか…」と思い、暫くは他の方のブログを読むだけで満足していました。

が、放射線治療を終えて一段落ついた頃から気分がスッキリしなくなり、モヤモヤした思いを吐き出すために、ブログにまとめることにしました。

元々ケモも皮下注射もやっていなし、ここ最近はノルバも止めてしまった。“若年性だけど、非浸潤。しかも温存手術”というイレギュラーな状態のため、『闘病記』としては、参考にならないのではないかな…と思ってますので、辞退したいと思います。

Posted by スマイリー at 2009年06月10日 14:41
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