2011年04月01日

★ツワリについて★

 書こう、書こう、と思いつつ、ずっと書けなかったのがツワリについて。しばらくは思い出すだけで気分が悪くなるほど、私はヒドイ状態を経験した。結果的には年明けから徐々に外出できるようになり、2月くらいからはやっと普通の状態に戻ったという点では、ラッキーだったと言えるのかもしれないけど…。

 ようやく外出できるようになり、母親学級なんかで知り合った人たちと喋っていても、私ほどヒドイ経験をした人には未だ会えず、ドン引きされてしまうことも…。「そこまでは酷くなかった…」「そんなこともあったの…」と、同じ妊婦でも共感できないこともあるのね、と思ってしまうほどの経験だった。

 つまり、どう考えても明るい話ではないし、ツワリの出方も人によって本当にさまざまらしいので、あくまでも私が体験した記録でしかありません、という注意書きをしつつ、以下に記録してみます…。


 9月の下旬からあったムカムカは、10月上旬には嘔吐を伴うものになっていた。勘の良い上司からは「やつれてませんか?」なんて聞かれてしまうほど、傍目にもぐったりしていたけれど、行事が続いた時期だったこともあり「夏の疲れが出ているのかもしれませんね…」といった具合に誤魔化していた。取り敢えず「中間テストまでは頑張ろう!」と授業は気合で乗り切り、テスト作成は家に持ち帰って、時には吐きながら何とか作った。この時点ではまだ、帰宅後に吐くことはあっても外で吐くことはなかった。

 いよいよ限界が来た、と悟ったのは、中間テストの試験監督の時。初日はめまいが酷く、定刻には起き上がれなかったので、止むを無く体調不良で欠勤を。そして、次の週の監督時もいよいよ吐きそうになったため、さすがにこれ以上はもう無理だと、上司にも切り出すことにした。この時は自分のツワリの状態について分かっていなかったから「たかがツワリで休暇の申請をするなんて…」という思いがどうしても拭い去れず、学期の途中で授業を別の先生に代わってもらうことも申し訳なく、無念な気持ちで面談に臨んだけれど、上司たちからは「まずは体調を整えないと…」「こればっかりは授かりもの、といいますし…」と言葉を掛けて頂いて、少しだけ心が救われる思いだった。

 中間テストの採点および点数入力までは、力を振り絞って自力で行い、その後の授業に関しては、まずは2週間ほど交代で先生方が担当する形で様子をみることになった。これまでの人生で2〜3回ほど胃腸風邪でダウンした経験がある私は、胃腸風邪だって1週間もすれば治るんだから、ツワリだってちょっと休んで、体力を回復させたら何とかなるだろう、と完全にタカを括っていた。

 しかし、残念ながら回復するどころか状態は酷くなる一方で、2〜3週間経っても回復はせず、職場には多大な迷惑を掛けてしまった。11月に入ってからは、常に吐き気があり、痰も絡んだ状態でロクに会話することも出来なくなり、ベッドから起きることも、シャワーを浴びることも、困難に。いや、場合によっては、夜中寝返りを打つだけで吐きそうになったり、朝部屋の電気がついただけで、吐いてしまったこともあった。ドラマなんかでは「うっ」っとなって、洗面所やトイレに走るといったシーンが出てくるけど、私の場合はそんな余裕はなく、次の瞬間には出てきてしまっていたから、ビニール袋は常に携帯していたし、病院で内診台に上がる時ですら、コッソリ偲ばせていた。

 後日マタニティー雑誌で、唾液ツワリというモノがあるらしいと知り、私の場合もどうやらこれだったのかも…と思ったけど、これはあくまでも後日談。当時はマタニティーマークをみたり、妊婦とか妊娠といった字面を見ただけで、吐きそうになっていたから、自分の状態について調べることすら出来なかった。

 そして何よりも困ったのが、法則性を見いだせなかったこと。人によっては「夕方ムカムカする」「グレープフルーツなら食べられる」といったパターンがあるようだけれど、私の場合は全く滅茶苦茶だった。オニギリやおかゆを食べてもダメな時はダメなのに対し、お好み焼きやデミグラスソースのハンバーグ、味噌ラーメンなど、食べたいと思ったものは多少味がハッキリしていても、食べた後も吐かずに済んだりした…。

 こうなってくると、正直何が何だか分からない…。体の調子が最悪になってくると、精神状態も悪くなってくる。妊娠してしまったことへの“畏怖の念”のようなものが込み上げて来て、激しい後悔にも似た思いが頭の中を駆け巡る。「大して望んでもいなかった私が妊娠してしまうなんて、きっと罰が当たったんだ…」と思ったり、シャワー中にも関わらず“夢は出産”と本に書き残して亡くなっていた女性のことを思い出しては泣きそうになって、むせかえり、そのまま浴室で吐きそうになるなど、一種のパニック状態に近いモノがあった。そう、ハッキリ言って乳がんの時より、心身ともに数十倍も大変な状態だった、と思う。
posted by スマイリー at 19:42| 子どもについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする