2008年07月26日

【〜術前検査 後編〜】

 今日は骨シンチグラフィの検査だった。肺のみならず全身の骨を撮影する検査だ。まず注射をした後、2時間ほど時間を潰して再び放射線科へ。検査着に着替えて台の上に横たわった。

 みんながみんな同じポーズでは医師たちも面白くあるまい。たまには変わった患者のポーズでもあれば面白いだろう、と本当は非常口のマークのようなポーズでもとってみたいところだが、そんなことしたら怒られるに違いない。「はい、次の患者の写真は…」「おや、これは今にも走りだしそうな勢いのよい骨の写真ですねぇ。」こんなやりとりを繰り広げる読影技師たちの会話を想像したら笑いが込み上げてきた。

 「顔の直前まで機械が下りてきますが心配しないで下さいね。」と言われ慌ててジッとする。確かに10p離れているかいないか、という距離まで機械が迫ってくる。きっと寄り目になっているに違いないと思ったら更に笑けてきた。

 前面を撮り終え、今度は背面を撮るために技師の方が中に入って来る。この時「笑い上戸ですか?」と聞かれてしまった。必死に笑いをかみ殺していたのがバレてしまったようだ。失敗失敗。口許の筋肉は映らないとはいえ、歯やあごの部分は笑った骸骨が撮影されてしまったかもしれない…。不謹慎な患者である。

 今日の検査はこれにて終了。事前に本やインターネットで、どんなことをするのか一通り調べておいたので、いざ検査となっても、ほとんど緊張しなかった。だからか、一種の高揚感すらあった。「身近には似たような境遇の人はいないけど、大丈夫!ブログによれば、私、一人じゃないから!!」そう、思えた。明日はいよいよ入院だ〜!
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2008年07月25日

【入院2日前】

 今日で、3学期の授業は終了。テストも無事作成して、印刷し、所定の場所に預けたから、後は野となれ山となれ〜、だ。罹患して学んだこと。それは、とり越し苦労をするな、ということだ。抗がん剤をするとしたら睫毛まで抜けるらしい、吐き気が辛くて仕事も休みがちになったらどうしよう、と次々と湧き起こる不安に対しヤキモキし、一喜一憂する私を見てメェメェが言った一言がきっかけだ。「まだ、そうなるって決まったわけじゃないでしょう?そうなってから心配しなさい。」と。

 長女に生まれてしまったせいか、はたまた(ところにより)神経質なA型のせいか、私は昔から先の先まで、あらゆる可能性を視野に入れ、クヨクヨと悩む性質がある。が、確かに悩んでも仕方あるまい。こういうところは楽天的な、典型的なB型人間のメェメェ様を見習って、ど〜〜ん、と構えなくっちゃね、と思った。

 学年末テストという忙しい期間にお休みを頂くことにちょっと後ろめたさはあったが、進行するかもしれない病を抱えているのだから、と自分で自分を納得させる。管理職の先生方が病名まで知っているかどうかは不明だが、入院するためにお休みを頂くこと、退院後に採点し春期講習にも出られること、などを説明。「お忙しい時期に恐縮ではありますが、ちょっと入院してきます。」と挨拶しておいた。
 
 明日からは、頭を切り替えて治療に専念しよう!
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2008年07月23日

【卒業式と麻酔科受診】

 今日は卒業式。が、12時までに麻酔科に行かなくてはいけないため、途中で抜け出すことに。最後に生徒たちと一緒に写真を撮りたかったのに残念だ…。でも術前の麻酔科受診の方が大事だ。時として、命に関わる問題に発展しかねないことなんだから。「なぁ〜に、生きていればまた会えるさ。また、学校に遊びにおいで!」と心の中で生徒たちにエールを送って、迎えに来てくれたメェメェの車に急いで乗り込む。久々にブゥーーンと唸るエンジン音を聞きながら、何とか(それでも12時をちょっと過ぎてたけど)病院に着く。

 麻酔科では、30分程度の問診をした。心配していた心電図は正常で、貧血も出ていないとのこと。手術時間はどうやら昼からになりそうだ。その日は20人程度の予定だが、多い日は40人ほどの人が、15近い手術室で手術を受けるのだとか。大きい病院の一日の手術件数ってこんなもんなのかしら。麻酔科医も大変だぁ。
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2008年07月21日

【主治医決定】

 夜、病院から電話が入った。偶然にも、前回外科でお会いしたM医師が執刀医及び今後の主治医になって下さるらしい。診察室で聞いた時よりも、声が若く感じられたので、ビックリした。何ていうか…とても明瞭な話し方をするドクターだな、と思う。大学病院の医師、というと権威に満ち満ちた、話しかけにくい気難しそうな人物をイメージしていたけど、電話の口調からはそういった近寄り難さは感じられない。

 女性のR医師が主治医になれないのはちょっと残念だったけど、M医師も怖くはなさそうだったので、この点はかなり安心した。これでようやく主治医、及び入院・手術日も決定した!また一歩、前進したゾ〜!
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2008年07月20日

【両親に会いに】

 入試の代休で仕事が休みになったこともあり、入院前に両親に会っておくことにする。「手術日には病院に行くわよ。」という両親を何とか説得して病院に来ることを断ったのだから、その分会っておかなくては、と思ったのだ。入院時の保証人になって欲しかった、という目的もあったのだけれど。

 実家まで戻ると、時間のロスになるので横浜で待ち合わせをして、昼食を摂る。思ったより元気そうな私の様子を見て、両親も安心したようだった。特に母などは、至って呑気なもので「家族歴があるとリスクが上がるから、お母さんも乳がん検診を受けてね。」と言った私に向って、「大丈夫よ!ウチには乳がんの既往症の人はいないから!」とカラカラと笑いながら言い放った。

 「今、目の前にいるアナタの実の娘が乳がんなんですけどッ!!」思わず、私は言ってしまった…。楽観的な母と悲観的な父に病気の話をするのは、なかなか骨の折れる作業だ。誰かこの2人を足して2で割ってくれ…、心底そう思った。

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2008年07月19日

【〜術前検査 前編〜】

 まず尿検査をし、その後血液検査。そして耳たぶにちょっと傷をつけ、血がどれくらいの速度で止まるのかも検査した。耳たぶにザクッというかピリッというか、軽い衝撃が走ったけど、一瞬の痛みだった。1分程度で止まったらしく、正常とのこと。検査技師の女性が心底イヤそうな顔をして、「イヤだよね?こんな検査。」と言ってくれたのが可笑しくて「そ、そうですね。」と言いながら、ちょっと笑ってしまった…。手術には必要な検査なんだからしょうがないさ〜。お次はレントゲン。これはお馴染みの検査でスグ終わった。


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2008年07月18日

【突然の電話】

 がんを告知された際、「1週間程度の入院が必要です。2月以降のご都合は如何でしょうか。」と言われた。が、予期せぬ告知だったため、とっさに(3学期の授業と春期講習が全て終わる)「3月半ば以降ではダメでしょうか。」と返答してしまった。

 しかし、色々と調べるうちに「乳がんは早い段階で全身病になりうる」らしいことを知り、不安が募ってきた。しかも仕事も続けられる見通しがたったことで、それなら手術も早く終わらせて、早く放射線治療に入りたい、と思うようになった。続きを読む
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2008年07月16日

【職場に報告】

 医者の許可も頂いたことだし、といよいよ職場に報告することにした。まずは直属の上司に相当する、主任の先生に打ち明けることに。「相談したいことがあります。」と切り出すが、おめでたい妊娠の報告と勘違いされても困る…と思ったので「良くないお話です。」と付け加える。

 何かを察したらしい主任先生はすぐに個室を確保し、移動して下さる。これまで人気のなかったその部屋はひどく寒かった。足に来る震えが、寒さによるものなのか、緊張によるものなのか、分らないまま「実は健康診断で引っかかって精密検査をした結果、治療が必要になったこと」を報告。続きを読む
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2008年07月15日

【〜仕事について 後編〜】

 あと数カ月でこの職場ともお別れか…と思うと、何ともやりきれない暗澹たる気持ちにでいっぱいだったけど、時間が経つにつれ「何か良い方法はないだろうか」と悩むようになった。が、一人で悩んでいても解決することではなく、何よりも医師の判断が大事だと思い至った私は、再度相談することにした。「1年契約の仕事をしているため、3ヶ月の休職は難しいこと。がんになったことで仕事まで失うのは精神的に立ち直れそうにないこと。肉体的に問題ないのであれば、仕事量を減らす代わりに休職せずに続けたいこと。」を伝えた。

 すると「医学的、肉体的には問題はないので、仕事を続けた方が精神的に良いなら、続けても構わない。」との言葉を頂いた。そして「自分も手術を受けた経験があるが、仕事は最低限しか休まなかったから、その気持ちは分かるということ」「自分で乗り越えなくてはならないことだから頑張って欲しいこと」なども、付け加えて下さった。こうなってくると人間現金なもので、俄然闘志が湧いてくるグッド(上向き矢印)!!「絶対に、毎日の放射線治療と仕事を両立させてやるどんっ(衝撃)」と鼻息も荒くダッシュ(走り出すさま)、心に誓った。
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2008年07月14日

【〜仕事について 前編〜】

 告知されてから、10日程はあっという間に過ぎていった。何しろ高3は今月末で授業が終わり、学年末テストを作らなくてはいけなかったから。無我夢中で残り少ない授業をこなしつつ、テストも作りながら、暇をみてはインターネットで乳がんについて検索する日々が続いた。

 がんと告知された直後は、3月末で仕事も辞めないとダメだろう…と思っていたが、調べるにつれ、仕事をしながら治療をしている人もいることを知った。そこでR医師に仕事について尋ねてみると「通常の場合、精神的なショックもあるだろうから術後3ヶ月程度は休職をお勧めしている」とのこと。続きを読む
posted by スマイリー at 22:09| Comment(2) | 【2】告知後から入院まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

【セカンドオピニオン】

 両親から「本当にがんなの?別の病院にも行ってみたら?」と言われ、心が揺らぐ。確かにそれは私も考えている。別の病院…ウチの近くには、徒歩30分圏内に総合病院が3つもある。数年前、マンションを購入する際に「メェメェはもしかしたら、がんになるかもしれない。」「もし、将来お義母さんと同居することになった場合、病院の近くがいいに違いない。」ナゼかそう思ったからだ。3つの病院のうち、どれかにセカンドオピニオンに行こうか、と順番に比較検討してみた。続きを読む
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2008年07月12日

【家族への報告】

〜オットに報告〜
 夜、帰宅したメェメェに「悪性だった。」と報告。が、私自身にもまだ実感がなく、それ故に悲壮感などまるでなく、なんだかヘラヘラした調子で打ち明けたもんだから、すぐには信じて貰えず「嘘でしょ?」と笑顔で言われてしまい、辟易。
 
 病院で貰った治療についてのパンフレットを示し、ステージTに○がしてあるのを見て、ようやく信じる気になったようで「でも初期でしょ?乳がんで死ぬとは思えんしな。」と一言。やっぱりアナタも実感湧かないよね、と思った。
 
 数年前、首にしこりを発見し、定期的に検査していたメェメェよりも先に、私ががんになったのはかなり予想外だった。「まさかアナタよりも先に私が “がん”になるなんてね。」と言うと「全くだ。」と答えが返ってくる。でも私が先でヨカッタ、などとおかしなことを考えてしまう…。


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posted by スマイリー at 21:18| Comment(3) | 【2】告知後から入院まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする