みんながみんな同じポーズでは医師たちも面白くあるまい。たまには変わった患者のポーズでもあれば面白いだろう、と本当は非常口のマークのようなポーズでもとってみたいところだが、そんなことしたら怒られるに違いない。「はい、次の患者の写真は…」「おや、これは今にも走りだしそうな勢いのよい骨の写真ですねぇ。」こんなやりとりを繰り広げる読影技師たちの会話を想像したら笑いが込み上げてきた。
「顔の直前まで機械が下りてきますが心配しないで下さいね。」と言われ慌ててジッとする。確かに10p離れているかいないか、という距離まで機械が迫ってくる。きっと寄り目になっているに違いないと思ったら更に笑けてきた。
前面を撮り終え、今度は背面を撮るために技師の方が中に入って来る。この時「笑い上戸ですか?」と聞かれてしまった。必死に笑いをかみ殺していたのがバレてしまったようだ。失敗失敗。口許の筋肉は映らないとはいえ、歯やあごの部分は笑った骸骨が撮影されてしまったかもしれない…。不謹慎な患者である。
今日の検査はこれにて終了。事前に本やインターネットで、どんなことをするのか一通り調べておいたので、いざ検査となっても、ほとんど緊張しなかった。だからか、一種の高揚感すらあった。「身近には似たような境遇の人はいないけど、大丈夫!ブログによれば、私、一人じゃないから!!」そう、思えた。明日はいよいよ入院だ〜!