2008年08月10日

【親・兄弟と祝杯】

3月22日(土)
 今日は、私の両親と弟たちが遠路はるばる訪ねて来た。「入院中は絶対に来ないでね!」という約束をしたので、退院して少し落ち着いた週末を狙って来てくれたのだ。元々は両親2人で来る予定だったらしいが、下の弟が4月から就職を理由に実家を出るため、それならばお見舞いも兼ねた家族旅行でもしよう、という主旨に変わったらしい。

 両親も弟たちもこれまで何回かは遊びに来てはいたが、揃って来ることはなかったから、不思議な感じがした。当然、大人4人は泊まれないのでビジネスホテルを探すも、3連休のため、どこもいっぱいだった。しかし、ネットで色々と探した結果、Rホテルでちょうど良いプランがあるのを発見!せっかく来てもらうわけだから、ちょっといいホテルで寛いでもらってもいいよね、という結論に達し、予約しておいた。

 ビジネスホテルに泊まるつもりでいた両親は、驚いたようだったが、喜んでくれたみたいだった。普通、病気をするとお金の心配をしなくてはいけないが、幸い私には保険金がある。これくらい、親孝行をしてもバチは当たるまい。

 その後は、予約していたふぐのお店で乾杯。てっさ(ふぐ刺し)にふぐの唐揚げ、てちっり(ふぐ鍋)と一通りのふぐを堪能した後、雑炊で〆た。父も弟たちも、お酒は相当強いので、呑めないメェメェはひたすら感心していたけど、楽しい時間が過ぎて行った。特に父などは、よほど嬉しかったのか、飲み過ぎて酔っぱらってしまい、ホテルに戻るのが大変だったほどだ。そんな父の様子を見て「心配掛けてごめんね。」と内心で謝りながら、ホテルまで送り、そのままメェメェと家路に就く。コートではなくパーカーを羽織りながら、いよいよ春が来るんだな、と思った。
posted by スマイリー at 23:30| Comment(0) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月09日

【α生命へ】

 かつての職場でもあるα生命保険相互会社へ。元・同僚のSさんには昨晩メールを入れておいたので、診断書など保険金の請求に必要な書類は既に用意しておいてくれた。Sさんも私も仕事で入院給付金や死亡保険金の請求には慣れてはいたが、こんな形で私が請求するとは思っていなかったらしく、やはりショックだったようだ。

 病理結果を知り、思っていたよりは病気が進行していなかったことを説明するが、健康な人からしたら、やはり病名が“がん”であることには変わりはない。帰り際に今度は同僚のMに会ったので「乳がんで入院したから、請求に来た。」と言ったら、冗談だと思ったのか、最初に笑われてしまった。そうだよねぇ、人間あまりにもビックリすると、時には笑っちゃうよね〜。これまでたいした病気もせずにいたのに、人生初の入院が乳がんでだなんて、やっぱり衝撃的だよねぇ?と我ながら変に感心したりして。いや、感心している場合じゃないんだけど。
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posted by スマイリー at 21:45| Comment(4) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月08日

【お義母さんへ報告】

 車で1時間ほど離れた隣県に住むメェメェの実家へ。これまで何も知らされてなかったお義母さんは、いつもと変わりなく出迎えてくれる。お彼岸だしお義父さんのお墓参りに来たのだろう、と思っているお義母さんに、ようやく私の病気のことを切り出す。

 いきなり言ってもビックリするだろうし、一応心臓にペースメーカーを入れてる人だし、と思ったので、まず最初に「良くない知らせであること」「でも結果的には、まあまあだったこと」をメェメェと共に言い添えた後に、「初期の乳がんで手術をしました。」と報告した。

 お義母さんは、既に手術を終えて何事もなかったかのように、こうして遊びに来ていることに驚いたようだった。が、「じゃあ、私も検診に行かなくっちゃね。」と言ってくれた。「職場の検診で見つかるなんて、仕事してたお陰だね。」とも。そのことが、何だかとても嬉しかった。本当は「仕事なんかせずに、早く孫の顔を見せて。」と言われてもおかしくない状況なのに。40歳手前で未亡人となり、義理の両親と同居しながらメェメェ3兄弟を立派に育て上げた、お義母さん。夫と義理の姉を相次いでがんで亡くしているだけに、私は逆に、意地でも長生きしなくっちゃね、と思った。

 帰り際「親不孝して、と思うと申し訳なくて…」と私が言うと、「そんなことないよ。」と言いながらギュッと抱きしめてくれて、胸が一杯になった。「親孝行のために子どもを産むわけではないでしょう?」とメェメェに言われたこともあるが、こんな時「やっぱり孫の顔を見せてあげたいかも…」と心が揺らいでしまう。
posted by スマイリー at 16:25| Comment(2) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月07日

【そのまま放射線科へ】

 興奮も醒めきらぬまま、今度は放射線科へ。初診の扱いなので1時間以上待たされたけど、病理結果についてあれこれ思いを巡らせていたせいか、待ち時間はさほど気にならなかった。

 診察室に入り、これまでの経緯を説明。すると「それで、今回治療をすることにしたのですね。」と医師が念を押すように確認。術前に麻酔科受診した時も「治療することにしたのですね。」と偉いですね、言わんばかりの口調だったので、「そりゃ〜、治療するだろう!放っといて解決する問題じゃないんだから。」と思ったのだが、人によっては病院での治療ではなく、健康食品などに頼るケースもあるのだと後で知り、納得。医師というのは時として、治療が必要だけどイヤがる患者さんを説得したりしなくてはいけないのだろうな、と思ったら今更ながらその大変さに気付く。

 放射線に関しては告知された際に「昔に比べ、肺など別の臓器に負担がかからないように治療出来るようになった。」と説明を受けていたので、全くイヤではなかった。それでもごく稀に肺炎になったり、数十年後、高齢者になった時に肋骨が折れやすくなったりするかもしれない可能性があることを説明される。

 ついさっきまで、5年生存率について考えていた状況だったのに、老後の骨折の心配をして下さるなんてね。「そこまで長生き出来れば、肋骨の1本や2本大きな問題ではないと思います。」と思わず笑いながら、言ってしまったよ。放射線科の混み具合が懸念されたけど、都合良く来週からスタートで4月30日に終了予定。なんか、切れ目がいいね。しかも、希望通り午後の予約を確保して頂けてラッキー。今日はとっても幸せな日だぁ…。
posted by スマイリー at 14:11| Comment(0) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月06日

【病理結果を聞きに】

 10時半の予約なのに11時を回っても呼ばれない…。ううう、嫌な時間だ…。外来はごった返していて、しかもそれそれの人が話しているもんだから騒然として、呼び出しのアナウンスが聞き取りにくい…。「うわーーっ、もう耐えられねーー」と叫びだしたい気分だった。「ついに発狂した!(by『山月記』)」とばかりに、思い切って叫んだら気分も晴れるだろうね、と想像して可笑しくなる。

 「…イリーさん」と呼ばれた気がしたので、胸ポケットに忍ばせたお守りをそっと撫で、意を決して立ち上がり「呼びましたか?」と恐る恐る入る。
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posted by スマイリー at 19:25| Comment(2) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

【職場復帰】

 
 退院した翌日、さっそく職場に向かう。今日は授業があるわけではないので、と朝の通勤ラッシュを避けて、電車に乗る。人混みでぶつかられないよう注意しながら歩いていたら、不思議な気持ちになってきた。抜糸はしていないので、左乳房は黒い糸で縫いつけられた状態のままだが、私は今こうして歩いている。「私、数日前に乳がんの手術したんです。でもこんなに元気よ!」と擦れ違う見知らぬ人々に自慢したい気分だった。そして思った。人は皆、誰しも多かれ少なかれ、体や心に傷を持ちながら生きているのではないか、と。そういえば、R医師も手術を受けたことがあるらしいし、主治医の手にも縫ったような傷があるのを、知っている。

 職場に着くと、何事もなかったように採点をした。左胸にはまた突っ張る感じがあるものの、それ以外は特に支障もなく、いきなり日常生活が戻って来たので、我ながらちょっと呆気に取られたけど。

 隣の席の2つ年上の先輩(妻子持ち)が、私が入院したことを知り、ひどく心配されるので思い切って事情を話してみた。すると、驚いたことに奥様も現在、経過観察中で○○センターに定期的に通っているとのこと。経過観察中とはいえ、こんな身近にいるとは夢にも思わなかった…。
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posted by スマイリー at 17:21| Comment(0) | 【4】退院後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする